ネタバレありです。
小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(アンディ ウィアー著)を読みました。
良い。良い。良い。
天才科学者と優れたエンジニアの話。
バディものですね。
自分の実体験も含めて、チームで仕事をして、問題を解決して、お互いにリスペクトして仲良くなるのが好きです。
お互いに相手を信頼している2人の会話は、ずっと読んでいられます。
本編でも語られていますが、地球人類に分かり合える親友が居なくても、同じ境遇で仕事をすることで親友になって行くところが良い。人類である必要なんてない。
まさか、最後にロッキーを助けに向かう選択をするとは思いませんでした。
ロッキーの星に行って、生活するところまで描かれると思ってませんでした。
あと、本書の構成も面白かったです。
薬を投与されて、徐々に記憶が戻る設定で、最後に、ヘイルメアリー号に乗った理由が明かされるどんでん返しも見事でした。
もちろんSFとしての設定も面白く、
目がなくて音だけで認知と表現する異星人と会話するときに、音声を拾って、フーリエ変換して、エクセルで対応する辞書を作っているのも納得行くけど、逆に人間から話すときは、MIDI でおとを再生するような記述があったけど、MIDIでは現実味がないなぁとは思いました。やるならシーケンサーとサンプラーじゃないかなぁ。
最後の方はロッキーも英語が喋れるようになっていたから、確かにロッキーが人間に合わせてくれるのが合理的ですよね。
もちろん、ツッコミどころはたくさんありましたが、バディものとして気持ちよく読ませてもらいました。
映画も撮影中みたいなので楽しみです!