トイボックス エンヂニアリング

組込みハードウェアエンジニアが語るブログ

【スポンサーリンク】

【ネタバレ有り】『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んだ感想。

【スポンサーリンク】

ネタバレありです。

 

小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(アンディ ウィアー著)を読みました。

f:id:toyboxengineering:20231217223316j:image

 

良い。良い。良い。

天才科学者と優れたエンジニアの話。

バディものですね。

自分の実体験も含めて、チームで仕事をして、問題を解決して、お互いにリスペクトして仲良くなるのが好きです。

 

お互いに相手を信頼している2人の会話は、ずっと読んでいられます。

本編でも語られていますが、地球人類に分かり合える親友が居なくても、同じ境遇で仕事をすることで親友になって行くところが良い。人類である必要なんてない。

まさか、最後にロッキーを助けに向かう選択をするとは思いませんでした。

ロッキーの星に行って、生活するところまで描かれると思ってませんでした。

 

あと、本書の構成も面白かったです。

薬を投与されて、徐々に記憶が戻る設定で、最後に、ヘイルメアリー号に乗った理由が明かされるどんでん返しも見事でした。

もちろんSFとしての設定も面白く、

目がなくて音だけで認知と表現する異星人と会話するときに、音声を拾って、フーリエ変換して、エクセルで対応する辞書を作っているのも納得行くけど、逆に人間から話すときは、MIDI でおとを再生するような記述があったけど、MIDIでは現実味がないなぁとは思いました。やるならシーケンサーサンプラーじゃないかなぁ。

最後の方はロッキーも英語が喋れるようになっていたから、確かにロッキーが人間に合わせてくれるのが合理的ですよね。

 

もちろん、ツッコミどころはたくさんありましたが、バディものとして気持ちよく読ませてもらいました。

映画も撮影中みたいなので楽しみです!