ネタバレアリです。
『翠星のガルガンティア』を見ました。
NETFLIX です。
この作品は2013年の作品ですので語り尽くされているかもしれません。
初めは未知の文明との接触的な面白さを感じて見ていました。
レドの救難信号を受信した同胞が、迎えに来るとともに、地球が戦火に巻き込まれるような話かと思ってみていたのですが全然違いました。
最後まで見て思ったのは、この作品を作った人は、レイズナーに影響を受けているのだと思いました。
それは、単にロボットが意思を持って喋るというだけでなく、太古に滅んだ人類が地球に帰還して、未知との遭遇を果たすような設定までもが同じだからです。
また、この手のAIが人間を支配するテーマは、ターミネーターしかり、やり尽くされていますが、昨今のディープラーニングの発達によるニューラルネットワークの進化によって、いつか訪れるシンギュラリティを迎えた時、人の仕事がAIにとって代われる未来の一端を描いているのが興味深かったです。
人間は思考を停止するとAIに支配されてしまうよ、ということがわかりやすく描かれています。
レイズナーの前半では、残存エネルギーを気にする描写があり、リアリティがありましたが、この作品では、ガルガンティア自身のエネルギー描写はあるものの、チェインバーのエネルギーは無尽蔵で、それも地球の科学力との差を表現する1つとしてはアリかもしれませんが、少し設定の説明があっても良いと思いました。
とはいえ、力の強いもの、体の弱いもの人それぞれに役割があること、仕事とは何か?という根本的なこと、無駄なバトルシーンを見せる展開というより、丁寧に世界観をみせていく話の進み方。
良くできた設定や納得感のある綺麗な背景とその中でよく動くキャラクター。
完成度が高くもっと早く見れば良かったと思いました。
面白かったです。