ネタバレ有りです。
朗読劇『やがて君になる 佐伯沙弥香について』を見ました。11/7 13:00の公演です。
小説は既読ですが、あまり大筋は覚えていませんでした。
朗読劇では、原作の生徒会劇や京都駅での告白のシーンなど、小説にあったっけ?というシーンも上手く纏められていました。これは、もしかしたら、もともとのアンコール公演の脚本が生かされているのかな?と思いました。
昨年の舞台『やがて君になる』は物凄い駆け足感を感じましたが、今日の2時間半は一部速いところもありましたが、全体として無理のない速さと内容になっていました。
あと、柚木先輩が、原作から想像していたより、美人でした。
今回、敢えて千秋楽の前日の公演を選んだかと言うと、まず第一にチケットが取れないと意味ないということで千秋楽は避けました。
あまり演劇は見ないのですが、明らかに千秋楽に向かって良くなると思うのでこの日を選びました。きっと、このタイミングで見てる人は同じこと考えてるのでは?
会場は初めての品川プリンス クラブEXで、小さな会場で、前列と段差があるわけではありませんが、コロナ対策が功を奏して、座席の前後左右に人がいない配置だったのでとても快適に見ることができました。席も真ん中で良かった!
朗読劇は初めてだったのですが、私の想像する朗読劇は、舞台に少し高めの椅子が置いてあり、演者にピンスポットが当てられてじっと本を読むイメージでしたが、全く違いました。
どちらかというと、演劇をしている人が、本を持っているイメージで、朗読劇とは?と思いました。
しかも、演者はその本を一切見ていません。@@
それどころか、ほとんどめくりません。もはや小道具か!という感じです。
題名の通り、沙弥香を演じる磯部花凛さんは終始舞台に出ていて、朗読劇だけあって、セリフ以外の情景描写や心の声まで読んで?いるんです。というか、覚えているんです。しかも演技をしながら。凄いです。
元々、『やがて君になる』にはまって、その反動かスピンオフの作品はあまり好きではなかったのですが、もともと今秋上演予定だったencore公演を楽しみにしていた流れから、見に行きました。
ですが、前述の役者の凄さや凝ったステージ演出も見れて楽しかったです。
チケット¥12,000は高いなーと思っていましたが、買う予定だったプログラムとクリアファイルも付いてきましたし、全然高くなかったです。
何回も見る前提の人は、セットじゃない方が見やすいのでしょうけど、コロナ禍の中でこういうイベントをやるためのバランスがあるのかもしれませんね。
ここまで来ると、朗読劇ではなく演劇でいいのでは?とも思いますが、コロナ禍の中で密接にならない内容という意味で『ささつ』への変更はベストだったのでしょう。もしかすると、舞台をやる上で、朗読劇と演劇では、届出的なやりやすさの違いもあるのかもしれません。(そんな届出なんて、ないかもだけど。)
この業界の人は、コロナ禍の影響を受けて大変だと思いますが、そんな中、見ることができて良かったです。