ネタバレアリです。
アニメ『ピアノの森』を見ました。
NETFLIX です。
原作既読です。
初めて漫画のピアノの森を手に取ったのは、たしか13年くらい前に、会社の文庫で読み始め、途中から自分で続巻を買うようになりました。
読んだのがだいぶ前だから、細かいところは忘れてしまっていますが、アニメ用にとてもテンポよく再構成されていました。
テンポをよくするために、色々とオミットされていましたが、アニメのまとまりとして、見せたいところはしっかり見せ、切るところはバッサリ切る、という感じも潔い構成になっていました。ショパンコンクールだけで1クール以上かけるのは、漫画とちがって実際のピアノが聞かせられるからか?
演奏のシーンは、3DCGと止め絵とバストアップで表現されています。
あまりピアノの演奏を生で見たことがあるわけではありませんが、画面の作りによってリアルにもみえますが、少し離れた絵になると急に違和感が出る気がしました。
3DCGの方が製作が楽なのか?どのようにモーションを作っているのかわかりませんが、楽譜から逆算してモーションを作るようなスクリプトが作られていたら凄いですね!
しかし、ショパンコンクールが始まると、その3Dすらなくなり、ほぼ止め絵にパーティクルで心情を表す。大胆な見せ方ですが、音楽が良いからいちいち動かす必要は確かにないですね。
要所要所に入る、海を想う母親と母親を想う海の描き方も原作同様良いです。
また阿字野先生と海の関係性が素晴らしく、半分以上あるショパンコンクールの演奏に合わせて回想シーンとして表現されています。
阿字野先生のような誰かを導くような大人になりたかった。
原作既読で結果を知っていても感動がありました。