ネタバレアリです。
青春すぎるっ!
でも、こんな設定は酷い。
どんな結末になってもハッピーエンドがない。
確かに人生なんて、全員が幸せになる結末なんてありえないけど、せめて物語の中くらいはハッピーエンドであって欲しい。
登場人物を殺して涙を誘うのはずるい。
もっと、物語開始直後のヴァイオリニストとピアニストのウキウキするような話を期待して見始めました。
人はそんなに簡単に死なないし、些細なことで人は簡単に死にます。
多分、この作品を好きな人は沢山いると思いますが、批判を恐れずにいうと、人の生き死にをお話の盛り上げに使う作品は嫌いです。
恋人であっても、親であっても、親友であっても、思いを寄せていた人が亡くなった後、残された思っていた人の辛さを思うと悲しくなります。
第13話の最後の「悲しみが成長させる 公生が進むのなら 失って進むのかも知れない。」と言うモノローグ。
場面は病室で明るく振る舞うかをりですが、この13話までにも散々伏線を張っておいて、残り9話もあるのに、結末を確定させてしまう演出…この物語は登場人物の成長の物語なのに、悲しみが成長させるなんて…
また、最終話でヒロインが主人公に、実は自分が好きだったのは主人公だと手紙を残します。
ですが、ここまで周りが見えていて思慮深いヒロインが、主人公の気持ちもわからないはずないし、ましてや自分がいなくなったあとの世界で生き続ける人間に「好き」とつたえる事の酷さがわからないわけがない。むしろ、作者が視聴者を意識した手紙に見えてしまいます。
話は前後しますが、1クール目は、主人公と亡き母親との話ですが、子供視点と親視点がステレオタイプ(あれ?使い方ちがうかな?)に描かれていますね。物語が進むと母親の愛情の描写がありますが、一言言葉を添えればだいぶ違うのにと、アニメながら思いました。子供にとって、圧倒的な力を持った親に、どうにか反抗するために「死んでしまえ」と言ったことは、一生後悔します。私も子供の時に、一度だけ言ったことがありますが、その後後悔して二度と言わないことを誓ったものです。
あと、タイトルの『四月は君の嘘』ですが、不思議なタイトルですよね。
見終わってから見ると、確かに要素は全部入ってると思いますが、タイトルだけ見るとなんか文法的に変だし、不完全な感じがざわざわします。口に出してみたくなる感じとか、なんか気になるという意味でフックのある良いタイトルなんでしょうね。
結局、2クール22話を一晩で見ました。
おなじピアニストのアニメですが、『ピアノの森』とは違った天才の話で面白かったです。
ヒロインが病気の設定だけ無ければ(まだ言ってる。)良かったのに、と個人的には思いますが、それがヒロインの行動や発言の根幹になっているので仕方がないですが…
あと、この作品にも茅野愛衣さん出てますね。
ホント、演技の幅が広くて魅力的な声優ですね!