遅ればせながら『下町ロケットゴースト、ヤタガラス』全11話と正月にやっていた特別編を見ました。
全11話はAmazon videoで、1話¥324にてレンタル、特別編はGYAO! にて今(2019.1.13までらしい)なら無料で見ました。
やはり、ドラマは一気見にかぎりますね。
まず始めに、土屋太鳳が可愛いですね。
あんな娘がいたら、一緒にラジカセの修理もしちゃいますよ。
前作までは、全く気にしていなかったのに、今回は、ストーリー的にも沢山登場するからか、年齢的に私のストライクゾーンに入って来たからなのかは不明ですが、とにかく可愛い。
そして、いままで、全く興味のなかった、イモトアヤコが、意外と良かった。役所が良かったともいう。
また、相変わらず吉川晃司扮する財前部長はカッコよく、今作では、杉良太郎扮する藤間社長が、人間味あふれるキャラになっていて良かった。
大企業の社長は、こうあってほしい。
私の経験的には、企業のトップになるほどの人間は、得てして真っ当な人間ですが、取り巻きのトップへの忖度によって、トップの意向が捻じ曲げられて、末端のスタッフにしわ寄せがくる構図がありますよね。
神田正輝扮する的場は器じゃない感がうまく演出されていました。
神田正輝といえば、古舘伊知郎も本職ではないなか、なかなか悪い顔してました。
ストーリーに関しては、ツッコミどころは沢山ありますが、まー、終始安心してみれます。
私は11話まで見て、特別編がamazon で配信されていなかったので、11話を最終話といいながら、遊星ギアのシャフト問題しか解決しないまま終わってしまい、もやもやの中、ググったので先にネットで特別編の内容を知ってしまいました。
特別編については、いろいろ批判もあるようですが、個人的には「あり得ない」という批判も理解しつつ、下町ロケットらしい結末だと思いました。ライセンス料も入りますしね。
実際は、全数リコールして、エンジンのリワークをしたら、ギアゴーストなんて、吹き飛んでしまいますよね。
そこまで、描かないのがドラマのいいところでしょう。
なぜ、下町ロケットのような話が現実的でないかについて、考えてみました。
はたして、劇中のように、ライバル企業に技術供与をしなければならなくなるシチュエーションで、本来の目的(農協の未来のため)を見失わないで、佃社長や財前部長や藤間社長のような判断をすることができるだろうか。
これは、劇中でも描かれているように、藤間社長以外の主要人物が現場を見ているというのが重要なのだと思います。
そういう意味では、ゲームつくりにおいてのロケテストや、今の仕事でのユーザー調査などの重要性を考えさせられます。
また、劇中でも描かれていましたが、出荷前のここ一番の「気づき」や問題解決の重要性、出荷後の問題改修の難しさ(時間との勝負的なところなど)にかんしては、とても身に染みていますが、このドラマは描くべきことがきちんと描かれているところが、物作りをちゃんと理解して作られた作品だと思います。
現実では、発覚した問題をいかに解決するかが、信頼を獲得するチャンスだと思いますが、その点は敵側のドラマなので描かれていないですね。これだけだと島津さんのいないギアゴーストはただの烏合の衆のように見えてしまいます。
で、なぜ現実的でないか、についてですが、劇中でも言われていますが、やはり、ビジネスだからなのでしょう。
実際の世界では、ギアゴーストの社長のように、人の恩義を無にする人が直接的に、恩義を無にした当事者の特許を使わざるを得なくなるシチュエーションが限定的なので、
人間関係を大切にしていれば、いざ他社の特許が必要になったときに、ライセンス料を支払えばあそこまでこじれることはないでしょう。とはいえ、同業他社へのライセンス料は膨大かもしれませんが。。。
人間関係は(特に同じ業界にいるのであれば)大切にしましょう、ということだとおもいます。いつ立場が入れ替わるかを考えないで仕事をするのは、考えるだけで末恐ろしい。。。
なんかまとまりのない文章になってしまいましたが、「下町ロケット」にはいろいろな教訓が含まれていていいドラマですね、ということでした。