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【ネタバレアリ】『やがて君になる 佐伯沙弥香について2』を読んだ話。

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ネタバレアリです。

 

やがて君になる 佐伯沙弥香について2』を読みました。

 

正直『佐伯沙弥香について1』を読んだ時は、原作に忠実だけど、それ以外の部分がピンときませんでした。多分、私に百合属性がないからでしょう。

『やがて君になる 佐伯沙弥香について』についての話 - トイボックス エンヂニアリング

 

ですが、今回の感想は違います。

アニメのやがて君になるは、原作のコマとコマの間を丁寧につないで、原作で漫画故に表現できない部分を丁寧に補完した作品のイメージでしたが、『佐伯沙弥香について2』は沙弥香の視点で原作の世界を補完していて、良かったです。例えば、冒頭の侑と燈子が初めて生徒会室に連れ立ってきたときの沙弥香のざわざわ感とか。

 

それに、1の時は、原作に忠実であるが故に、原作から借りてきた言葉をつなぎ合わせたような台詞や説明が多かったと感じましたが、2では、原作を尊重しつつも、登場するキャラクターが自ら動いて独自に喋っているように感じました。

 

仲谷先生の言葉を借りると、クラウドにあるやが君界の沙弥香視点を受信した入間先生が文字にしたように、私は受信しました。偉そうな言い方になってしまいましたが、アニメを除いて、原作からのスピンオフとかアンソロとかを受け入れられなかったのですが、今回の2は前述した通り、アニメと同じように、原作を補完する素晴らしい作品と思いました。

 

原作を読んだ時は、安易に顔が好きということに抵抗がある世間に対して沙弥香と都さんのやりとりで、好きなところは顔、に対して「顔大事ね」とお墨付きを与えられたように見えての燈子に素直に顔が好きと言ったと思います。本作で沙弥香が男子に告白されるシーンで、好きの理由を問うた時「顔が良い」と言われますが、これが、また、原作の沙弥香の好きの理由に影響を与えていて、更に原作では燈子に影響を与えてという作品間のリンク感も良いですね。

 

更に大学時代が少し描かれていますが、理子先生と都さんをトレースするようなシーンでした。将来の二人のようになる未来を示唆しているのかな?

 

しかし、原作を逸脱しない本作の流れからして、原作を追い越して描かれているということは、原作8巻で描かれる侑と燈子のはなしも、「時は流れ…」的な感じで大学時代の二人とか社会人になった姿とか描かれるのかもしれないですね。楽しみ〜。

 

だからこそ、このタイミングで三巻の制作が決定して、多分、原作が今秋完結して三巻は今冬位になるのかな?

 

ほぅほぅほぅ