電撃大王2019年3月号の『やがて君になる』38話「針路」を読みました。(当然)
書きたいことが大渋滞して、支離滅裂です。
ネタバレアリです。
37話ではとうとう沙弥香が燈子に告白する回でした。
今回、燈子は返事をします。とてもテンポが良い。そして、過不足なく描かれています。
今回の話、実は私自身にとても身に覚えのある話で、たぶん、私が『やがて君になる』という話が気になっている原因もここにあると思います。
「いつから私のことすきだったの?」は、付き合ってから聞いたこと(聞かれたこと)あります。
その流れから、好きな理由を聞いたところ、「物を作ってるあなたが好き」と言われました。そのとき、「もし、私が物を作ることを辞めたら、きらいになるの?」と聞いたら、「たぶん、あなたは辞めないと思うし、その時にならないとわからないわ」と言われたと思います。
私は「永遠」「本物」が好きです。「永遠に続く好き」を手に入れるためには、「好き」になった理由を聞いて、それが反故にされない限りは続くと信じているからです。(現実は続かないんだけども)
今回の沙弥香の「信頼の言葉」というのはすごく納得感があります。
おそらく、私が『やがて君になる』が好きなのは、こういった理屈っぽい思考が、私自身に似ていることにあるように思います。
実を言うと私は、嫌な予感もしていたのです。(一旦、沙弥香にOKしちゃうとか。)
なので、カモのつがいをボートの上で見る燈子を見るまでは、その嫌な予感が膨らんでいました。(ミスリードを誘う意図があったのかはわかりませんが、「好きだといわれて、こんなに穏やかな気持ちでいられるのは、初めて」というくだりまで、ドキドキしていました。)
劇中でも、「はっ」とした燈子の顔が差し込まれていますが、それまでに答えは決めていたのじゃないかと思っていたので「ん」と思ったのは正直なところでした。
でも沙弥香が燈子に好意をもっていて、燈子の思考に影響を与えた結果が燈子の判断に影響を与えているというところがとても良いです。
で、「小糸さん?」に対する燈子の表情がたまりません!!!
『やがて君になる』の登場人物は、みなストレートに口に出します。だから逆に、侑が口に出せない言葉が引き立つのでしょうね。
『やがて君になる』の燈子も沙弥香も侑も、みな頭がいいというか、察しが良いですよね。
燈子も沙弥香の好意を感じていて、沙弥香も侑の影を燈子から感じています。侑もしかり。
それを、変にドロドロした関係にせずに、物語を進める動機になっているのがすごい。
仲谷先生はインタビューで「皆さんが見たいものをお見せします。期待しててください」と言っていた通りです。
ところで、6巻の最後が34話。今回が38話。コミックス1巻あたり、大体6話。
そうすると、7巻が40話まで。私の以前の予想では、8巻までで、アニメ2期までやって完結か?と想像していました。(1期が想像よりすすんだので、すでに予想は外れていますが。)
7巻(で終わられたら困りますが)では、アニメ2期をやるには話数がとても少なく、かといって、このテンポで進んでいくと、8巻までだったとしても、どこまでこの世界を描かれるのかが興味津々です。
百合作品のテンプレがわかりませんが、というか、テンプレに沿う必要があるのかわかりませんが、
私は、「ねーちゃんが味方してくれて、お父さんがひっくり返るEND」がみたい!
これはもう、電撃大王をリアルタイムに追っかけざるをえませんね。
今月も仲谷先生ありがとう。
そして舞台化!
これは、ドラマ化もありえる!?
PS.
5月のイベント、当選しました!アニメのイベント初めて!先生来ないかなぁ。