浦沢直樹展(埼玉の巻)を見てきました。
浦沢直樹といえば、「YAWARA]や「MONSTER」「20世紀少年」などの漫画家です。
私は、「YAWARA]「MONSTER」「マスターキートン」は読んでいますが、「20世紀少年」は、完結してから読もうと、完結を待っていたら、読む機会を失って本日に至ります。
この展示は、「埼玉県立近代美術館」の企画展として2018.7.7-9.2まで展示されています。私は車で行ったのですが、事前に美術館のサイトもざっくり見ていったのに、駐車場にたどり着くのに、美術館を二周もしてしまいました。
というのも、美術館には客用の駐車場はなく、近所の三井のリパークが紹介されています。しっかりサイトを見ておけばよかったのですが、「なんとなく、この辺」という感じで行ったらぐるぐる回ってしまいました。
企画展を見ると、300円引きになります。
来客はそれほど多くなく、じっくり展示を見ることができました。
展示内容は、各漫画の原画、扉絵の原画、設定資料、ネーム、浦沢直樹氏の少年時代の漫画と充実していると思いました。
浦沢直樹氏がビデオで展示の意図などを語っておりました。
曰く、「原画は読み手の手元に届くサイズより1.2倍大きく、そこから伝わる漫画のすごみを体感してほしい」ということでした。
私個人としては、その点は実はあまりよくわからなかったのですが、ボツネームと最終ネームが並べて展示してあったり、原画を修正したホワイトのあとが見て取れたり、ネームと最終原稿を並べて展示してあったりという点がとてもぐっと来るポイントでした。
漫画の作られ方がよくわかっていないのですが、原画の展示で、吹き出しの中のセリフが手書きでないのは、編集部に納品された原稿に印刷までの工程の間に誰かが活字(?)に置き換えてるからなんだと思いますが、このあたりのことも知りたかったです。
また、少年時代(小学二年~20歳ころ)の作品も、一部の原画だけでなく、ノートのレプリカを手に取って読めるようになっていたのもよかったです。漫画家になる人は子供の時からすごみがあるんだなと思いました。特に、「絵がうまい」とかそういうことではなく、作品を完成させて漫画のTV体裁にしているのが、常人とは違うのだと感じました。
何事も、完成形までもっていってこそ、評価されるべきものになるのだと思いました。
発表した漫画がすべて代表作というのもすごいですね。
改めて、手持ちの「MONSTER」やまだ未読の「20世紀少年」を読みたくなりました!