今日は、ほとほと疲れてしまった。
パブリッシャーと開発会社の違いをご存知でしょうか?
私は大学4年の就職活動をするまで、知りませんでした。なぜなら、開発会社は表舞台に出ることは基本的にはないので。(野心的な開発会社は出てきますが、パブリッシャーによっては、あまり良い顔をしません。)
パブリッシャーは、世間的には、「メーカー」と言われています。「ゲームメーカー」「玩具メーカー」です。開発会社は、文字通りゲームを開発する会社、玩具を開発する会社のことです。
といっても、すべてのメーカーのすべての業務がパブリッシャーなわけではありません。
私の以前所属していた会社は部署によって自社開発(内作)をしていたり、外部の開発会社に委託してゲームを作ったりしていました。これは会社の方針によって、コスト削減のために、アウトソーシングが進むと、社内にノウハウがたまらない、と内作に転じたりを繰り返しているように思います。
前職では、内作も外部委託も経験しました。
そしていまは、開発会社にいます。
どちらの会社にも良い点、悪い点はあります。
私にとっては、商品を作るうえでの良い点、悪い点はざっくりと、以下のような感じと思います。
■良い点
・パブリッシャーは、商品を発売するかどうかを、自社で決めます。ということは、社内を説得することができれば、商品化が決まります。
・開発会社は、会社規模があまり大きくないので、個人の裁量権がとても大きいです。また、個人の業務範囲も広くなります。(これは、パブリッシャーから来た人間でないと気が付かないかもしれません)
■悪い点
・パブリッシャーは、会社が大きくなってきたときに、内作をしていると、技術の限界、コストの限界に当たり、自社でものを作らなくなっていく。
・開発会社は、自社では商品化が決められないため、社内で、どんなに「良い」と言っても、商品化を決めるのはパブリッシャー。パブリッシャーの都合で生産直前でも開発中止になることがままある。問題は、そうこうしているうちに、社内で良い企画なのかの判断ができなくなる。(初めからできないのかもしれないが)
他にもいろいろ書きたいことはありますが、今日のところはこんなところです。
話をもどして、私がなにに「ほとほと疲れてしまった」のかというと、ここのところ立て続けに自分のアイディアをプレゼンする機会がありました。
これは、例えるならば、売れない漫画家と編集部の関係に似ていると思います。
企画を考えては、パブリッシャーに持ち込む、漫画を描いては編集部に持ち込む。
「ここは、あーしたい、こーしたい」「でも安くしたい」「トラブりたくない」
漫画と違って、立体物を大量に生産しなければいけないので、夢物語は実現しません。
なんだか、まとまりのない文章になってしまいましたが、
要するになかなか商品化が決まりません。それが、企画の問題なのか、担当者の問題なのかもだんだん良くわからなくなってきます。
売れない漫画家、売れないミュージシャンの気持ちがわかります。
違うのは、安月給をもらっているという点と、たとえ売れたとしても漫画家のように名前が表に出ることがありません。
一番早いのは、強い信頼関係を結び、お互いの意図を理解しあったうえで、進んでいくことだと思います。(きれいごとを言うと)
年々、商品化には近付いているような気もするのだけれど、決まる日は来るのかなぁ、とたまには弱気になるのです。
唐突ですが、こんな時は、「BAKUMAN」を読んでがんばるしかないのです。
アイディアは、出し惜しみなく、出し続けるしかないのです。。。