トイボックス エンヂニアリング

組込みハードウェアエンジニアが語るブログ

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私が転職した理由

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世間の若者は、ハロウィンで盛り上がっているようですね。

私は四年前のハロウィンの日に、前の会社を退職しました。18年勤めた職場でした。

ということで私が転職した理由について書いてみます。

 

辞めた理由は3つあります。

①やりたいことがあったから。

②設計業務がなくなってしまったから。

③上司が嫌いだったから。

です。

 

 

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①やりたいことがあったから。

作りたいものを作って居ない環境に居たら、永遠に目標は達成できません。

 

②設計業務がなくなってしまったから。

開発に所属して居たのに、設計の仕事が無いのです。

2005年位までは、確かにあったのですが、その頃になると、組み込みPCを採用するようになり、前職のハードウェアエンジニアの仕事は、全体構成を考えてハーネスを設計し、機種固有のI/Oを制御する基板を作る、QC試験をする、コストダウンのためのエクセルとにらめっこ、コストダウンの為の下請け叩きです。

I/O基板を作ると言っても、大抵プラッツホームにしている基板の子基板にモータドライバを乗せるていどで、工夫の余地もありません。

なんとか、楽しくしようと、プラットホームを作り変えてコストダウンを提案するも、実務は後輩にやらせるという状況。(これは仕方がないか。)

それ以外に、上司が発表するパワポ作りと、会議です。楽しい仕事を作ろうと、前述の基板のドライバとファームウェアにも手を出しましたがこれが裏目に出て、採用しているプロジェクトの会議に全て出席させられるという拷問が待っていました。。。

ここ10年で入った新人達は、何が楽しくて仕事をしているのでしょう?

後輩を捕まえては、「仕事楽しい?」と聞いてみても、イマイチな反応で、そりゃ楽しい設計をしたことないんだから、反応もイマイチになりますよね。

エンターテイメントの楽しませる物を作っている会社なのに。

 

 

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③上司が嫌いだったから

彼は頭がおかしくなって居ました。

再発防止策をまじめに考えるあまり、

メール1通を取引先に出すだけで

・メールを出す前に上司に事前チェックしてもらう。

・メール内容はSSLで暗号化したあと、社内サーバにあげて、パスワードをかけ、リンクをメールに添付。

SSLのキーは、暗号化した別メールにて取引先に知らせる、と怒り出すので、CDに焼いて手渡しする。

という手順を踏まないといけない地獄ルール。

上司がいない時は、私が代わりに部下のメールチェックしないといけなく、チェックしようにも、前述の通り、暗号化されてサーバに上がっているので、中身を見るまでにとんでもなく時間がかかります。

 

また、私が退職すると申し出たとき、

「うちの会社から同業他社に行ったら、任天堂にでも行かない限り、潰すこともできるんだから、覚悟しとけよ」

と言われました。一体この会社がどれほどのもんだ?と心の中で思いながら、「あー、凄いですね」と流しておきつつ、余計辞めたくなりました。などなど、書ききれないくらい、彼には嫌な気分にさせられました。

 

とはいえ、ずっとこの調子だったわけではありません。むしろ、同僚には恵まれ、やりたい仕事もさせてもらい、作りたいものを作っている部署にも異動もさせてもらい18年のうち、90%くらいは楽しませてもらいました。

というか、楽しくなければ、18年も続きません。会社には感謝もしています。

 

 

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最初の理由にもどりますが、結局物作りが好きで仕事をしているので、作りたいものを手がけている会社に居ないと、永遠に作りたいものを作るチャンスはやってこないのです。

 

という訳で、年収はだいぶ下がりましたが転職しました。

会社の名前でも公表すれば、少しは盛り上がりそうですが、四年経った今でも前の会社にこの記事が見つかるのが怖くて書けません。

 

なにせ、辞めた人が作った会社に転職をした人のFacebook のイイねを押したら、クビになるような一部上場企業だったので、どこで監視されてるかわかりません。

そもそも、個人的にやってるFBの記事やイイねをチェックしている人材がいることに驚きますね。

組織が大きくなると、本社で起きている事が他事業所に伝わらなかったり、ねじ曲がって伝わったりします。さらに、事業所毎のローカルルールができたりもするので、会社全体が腐っていたのか、私の周りだけなのかは、わかりません。

 

本社にIDカードを返却した帰り、昔の同僚と会社の周りの居酒屋を徘徊していたら、ゾンビナースがやたらと徘徊していたのを思い出します。